
ドル円 相場は、3月上旬に年初来最高値の
112円をつけました。
その後、3月は下落相場だったのですが、
3月下旬に110円を割ってから反転して
現在は111円代に戻りをつけています。
このドル円のチャートですが、
とてもキレイで「取りやすい形」だったので
解説したいと思います。
Contents
ハーモニックパターン

ドル円4時間足を見ると、
ハーモニックパターンが出ていました。
ハーモニックパターンは
日本ではあまり馴染みがないかも
知れませんが、勝率が80%とも90%とも
言われるチャートパターンで、欧米のトレーダーにはよく使われるようです。
ハーモニックパターンには、
4つの基本的なパターンがあります。
それぞれ簡単に説明します。
バットパターン

バットパターンは、
38.2%~50.0%まで 押し目 を付けて
ダブルトップを築き、その後88.6%まで
価格が下落するパターンです。
ガートレーパターン

ガートレーパターンは、
61.8%まで押し目を付けて
ダブルトップを築き、その後78.6%まで
価格が下落するパターンです。
バタフライパターン

バタフライパターンは、
78.6%まで押し目を付けて
ダブルトップを築き、その後127.2%まで
価格が下落するパターンです。
クラブパターン

クラブパターンは、
38.2%~61.8%まで 押し目 を付けて
ダブルトップを築き、その後161.8%まで
価格が下落するパターンです。
どれに当てはまるか

ドル円に当てはめてみてみると、
76.4%まで押し目をつてきています。
76.4%なので、61.8%のガートレーパターンか
78.6%のバタフライパターンのどちらに
なるのか、まだわからない状況です。
しかし、チャートの右側を見ると
既に100.0%まで価格が下落しているので、
ガートレーパターンの78.6%を超えています。
ということは、127.2%まで価格が下落する
バタフライパターンになると予想できます。
チャネルライン

また、ハーモニックパターンの
切り下がりの高値にトレンドラインを引き、
そのラインと平行なラインを
ハーモニックパターンの起点の安値部分にあてます。

これで、チャネルラインを引くことができました。
チャネルラインについては、
コチラの記事も参照にしてください。
チャネルラインから、だいたい赤○の
辺りまでは価格が下落してくることが予想できます。

そうすると、やはり127.2%あたりと
チャネルラインの下限が重なるので、
ハーモニックはバタフライパターンとなる
可能性が高そうです。
このように、どこまで価格が下落するのか
予想がつくのであれば、そこを狙って
エントリーを仕掛けて行くことができます。
ここだけでも80~90pipsの値幅がありますね。

実際の値動きがどうなったかと言うと、
予想通り価格が下落してきました。

さすが、ハーモニックの勝率は
80~90%なだけありますね。
しっかりバタフライパターンの
127.2%の位置まで価格が下落してきました。
さらに、チャネルの下限もあることから、
ふたつの根拠でトレードすることができる
ポイントとなりました。
ダブルボトム

その後、ハーモニックパターンの通りに
価格が反転していきました。
そして、底値圏で発生するチャートパターンの
ダブルボトムを作って反発していきます。

こうなると、価格が上昇していく可能性が
高くなるので、今度は買い目線で
タイミングを測っていくことになります。
そして、どこまで価格の上昇が見込めるかと
言うと、チャネルラインの上のラインになります。
なので、買いポジションを仕込める
ポイントが出るのを待って、
エントリーを仕掛けていきましょう。
この場合はダブルボトムのネックラインまで
価格が押してくるタイミングを待ってから
エントリーするのが得策です。
逆ヘッド&ショルダー

ダブルボトムのネックラインに
押しを付けると、実は逆ヘッド&ショルダーも同時に発生していました。

逆ヘッド&ショルダーなので反対向きですが、
○の位置で右肩、頭、左肩の
順番に3つの谷が並んでいるのがわかると思います。
逆ヘッド&ショルダーが出現すると
トレンド転換の兆しとなるので、
ダブルボトムと相乗効果でトレンド転換
となる可能性が高まってきます。
まとめ

それでは、今日のポイントのおさらいです。
ハーモニックのバタフライパターン、
チャネルの下ラインタッチからの反発で
ダブルトップ・逆ヘッド&ショルダーの
出現と、チャートパターンのオンパレード状態となっていました。
珍しいほどの根拠の重なり具合で、
かなり取りやすい相場であったと言えると思います。
最終的にどうなっているかと言うと、
2019年4月2日現在は以下の状態となっています。

ほぼチャネルラインの上限ラインまで
価格が戻していますね。
このように、ハーモニックパターンと
チャネルラインで下落の位置を予想し、
その後のチャートパターンで価格反転を
察知して、チャネルの上限まで取りに行く。
そうすることで、
下落波も上昇波も余すことなく
取りに行くことができるのです。
最後まで読んで頂き
ありがとうございました。
コメントを残す